ステージ4の再々発が告げられた2日後、再び国立がんセンター東病院にやってきた。
午前中にPET-CTを撮って、午後に内科医のK医師の診察を受ける。
そこでやることは分かっている。PET-CTの画像でガンを確定し、正式に再発ガンを告知される。ステージはおそらく「4b」だろう。そのため、家族(長男)に同行してもらった。
そして、治療選択をしなければならない。
実は、治療選択について、この48時間で考え抜いている。
食道ガンに対して、医師は『食道癌 診療ガイドライン』の最新版に従う(はずだ)。
そこに回答は書かれている。
150ページの冊子で、「切除不能進行・再発食道癌に対して一次治療として化学療法は何を推奨するか?」という項目(クリニカル・クエスチョン)が記載されている。46〜47ページで、このわずか2ページに全てが凝縮されている。
結果を言えば2択である。
① 免疫チェックポイント阻害剤(キイトルーダorオプヂーボ)+殺細胞性抗がん剤(シスプラチン+5FU)
② 免疫チェックポイント阻害剤2剤(オプヂーボ+ヤーボイ)
以上の選択肢をもっと分かりやすく言えばこうなる。
① 副作用の強い殺細胞性抗がん剤(+オプチーボ)で、一気にガンの縮小を狙う。ただし、長くは続けられない。
② 免疫チェックポイント阻害剤を2種類使って、副作用を抑えて長い期間、ガンの抑制を狙う。ただし、ガンが縮小する効果は時間が経ってから出てくる。まったく効果がない(縮小しない)ケースも少なくない。
私の場合、5年前に殺細胞性抗がん剤を5クールやって、ガンが劇的に縮小した経験がある。